影木栄貴「DEAR MYSELF」

Dear+コミックス影木栄貴さんの「DEAR MYSELFicon」です。
【 あらすじ 】
ある朝目が覚めたら、二年間の記憶がない。
しかもその間になんでか同性の恋人をつくっていた!!
状態じゃねーと思ったもののそいつの泣き顔にズキンとしたりして……!!
空白の二年間のオレ──まるでエイリアンのようなオレ自身が、オレに語りかける。
「大湖の笑顔を、守ってあげたい──」と。
EIKI EIKIのデビュー・コミックス!!
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【 感想 】
記憶喪失ものです。
目が覚めると、妙にすっきりしている。
しかし、自分の記憶から二年が経過していた。
自分が中学三年で記憶を失い、現在高校二年生として生活していることを知る博文。
色々不安を抱えながらも、生活していこうと思った矢先、知らない男に抱きつかれた。
なんと自分の恋人だという。
それが信じられないが、自分とその男・大湖は恋人同士として、周囲から公認の仲だった……というお話です。
高校二年生だが、記憶が戻ったことで中学三年生の頭脳となってしまった博文は、高校一年生からやり直すことになってしまった。
そして、認めたくはないが、大湖とはやはり公認の仲で、しかも自分の身体も大湖を覚えていた。
記憶がなくても、泣いている顔を見れば、何故か心が痛む。
でも、それは空白の二年間を生きていたもう一人の自分の精一杯の抵抗だった。
博文は、もう一人の自分がつけていた日記を見つける。
それは、空白の二年間を生きた自分から、記憶を失くす前の自分へ当てたものだった……。
空白の二年間──そこで博文は交通事故に遭って入院中に大湖と出会う。
大湖は、そのときに既に精神的にかなり参っている状態で、博文と一緒にいることで元気になっていくが、かかりつけの医者は、記憶がなくなったら、君は不本意でも大湖のことを忘れてしまうだろうと指摘され、悩む。
自分が忘れても、周囲が覚えていれば……ということで、あちこちでカミングアウトしたり、自分の身体が覚えているようにと、たくさんの思い出を残していく。
日記を読み終わったところで、涙が溢れてやまない博文。
しかし、大湖のことを理解したからといって、男同士(しかも自分が受け)ということは、抵抗がありまくりだったw
抵抗を続ける博文に、何故抵抗されるのかがわからない大湖。
二人の溝は深まっていき、大湖は昔のトラウマに囚われてしまうが……
精神的に大湖を受け入れていくという、身体がどうこうというよりは、精神的な描写が多いこのコミックス。
大湖を知ることで、彼のトラウマと共に受け入れようとする精神的な描写が面白いと思いました。
でも、博文の気持ちもわからないでもないですよね?
自分が知らないうちに自分が男と付き合ってる、しかもラブラブで家族も友人も知っているような状態なんですからね?(^^ゞ
何気に「3 years after」という三年後の二人は、ラブラブすぎて好きです★
感想とは面白いもので、コミックスを買った当時と、現在では話の捉え方が違うし、抱く印象もとても違う(あくまであたしはね)。
当時はすっごい面白いと思っていましたが、今読むと結構普通なんだよね?(^^ゞ
昔の作品を読むと、それだけ現在のBLの内容が、いろんな意味で濃くなってきているんだなと再認識します。
(シチュエーションとかエロ度とか?w)
これが発売された当時は、これでも色々十分だったのに、いまだとなんだか…物足りないと思ってしまいます(^^ゞ
どちらかといえば、現在だとBL初心者向きなお話かと思います。
最初からすごいの読むとひくけど、こういう精神面からのお話だったら、案外すんなり入れるのではないかと思います。
(しかし、ここを見に来るのは一部のコア?な読者ばかりですがw)
大湖君というお名前、当時弟さんから拝借したということでしたが、まさか弟がデビューするとは思わなかったんでしょうな?(^^ゞ
(わかってたら、BLで使わなかったでしょうw)
あたしも弟さんがデビューしたと知ったときは、大変びっくりしましたがね?w
デビューコミックスから「今一番愛しているものは蔵王君」と書いているほど、仲良しな二人w
あれからかなり月日は経ちましたが、まだまだ仲良しさんなようですね♪
当初は度肝を抜かれたものですが、もう慣れましたね?ww
面白かった度:★★★★☆

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4 1度ごらんあれ。

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