小笠原宇紀「熱情のヴィルトゥオーソ」

ショコラコミックス小笠原宇紀さんの「熱情のヴィルトゥオーソ」です。

ピアニストの鍵三は、貴族のロレンツォ・カルラッチにプライベート・ピアニストとして雇われた。
ピアノの技巧のことで衝突をし、カッとなった鍵三はカルラッチに「犯してやる」と脅しをかける。
しかし、逆に「体を繋げたら言うことを聞くのか」と返されて・・・。

ピアニスト×ステージマネージャーです。

なぜ、この方が描かれるとエロへの描写が自然なんでしょうw
普通はもっと理由がいると思うのです。
好きとか好きとか愛とかさ。

でもそれがなくっても平気なんですね~
なんでだかわかりませんが、一度ハマると何故か抜け出せなくなってしまった作家さんの一人です♪

クラシックの曲は、タイトルしか知らなかったのですが、ドラマ「のだめカンタービレ」と、その他もろもろのクラシックマンガ&小説のおかげで、曲目と音楽が一致するようになりましたので、より一層妄想激しく読めました♪

曲と音楽が一致するのはクラシック好きだからではなく、マンガと小説で知識が培われてるところが自分ですごいけどおかしいと思っているところですw

日本人ピアニスト篠塚鍵三は、プレッシャーから過去ピアノを破壊してしまい、それからというものレストランなどで捨てきれないピアノを演奏しては、食いつなぐ日々を送っていた。
ある日、貴族のロレンツォ・カルラッチにプライベートのピアニストとして雇われた。
住み込みで演奏することになったが、演奏時間は夜で正装してピアノを演奏すること以外は特に縛りもなく、たまにベートーヴェンの「熱情」を弾いてくれればいいというだけだった。
毎晩演奏していてもロレンツォの素性はまったくわからない。
ある日自分を雇ったロレンツォの仕事がステージマネージャーで、有名な指揮者で元ピアニスト・フライヤーと肉体関係があることを知ってしまう。
ステージをうまく進行するためなら肉体も差し出すロレンツォが、実は場末のレストランで偶然ケンゾウのピアノを聞いて雇ったのではなく、8年前のピアノ破壊事件を知っていて雇ったことを知る。
そして、ロレンツォが同じ音楽大学院の生徒で、自分にピアノを教えてくれたことを思い出すが・・・・・・というお話です。

小笠原宇紀さんらしいマンガでしたが、今まで読んできたものとは、ちょっと雰囲気が違っていました。

クラシックものだからかな?と思いましたが、きっとロレンツォがヤク中で仕事で指揮者やピアニストを身体でいうことを聞かせてるからでしょうか?(笑)。

最初は夜中のピアノ演奏をしていただけでしたが、ロレンツォがケンゾウが誰だか知っていて雇ったことがばれたことで、何故か演奏会ではなく、レッスンになってしまったw
ロレンツォはケンゾウに、8年前にピアニスト人生で躓いてしまった曲「熱情」を克服しろと言いますが、その条件としてロレンツォに誰とも寝ないことを約束させます。

が、その条件はケンゾウが完全復帰してから・・・・・・w

ロレンツォはケンゾウ復帰のために、元ピアニストで有名な指揮者・フライヤーにソリストとして共演して欲しいと頼みます。
しかし、フライヤーもロレンツォに条件を出してきた。
それは、フライヤーが作曲した「二つのピアノのための協奏曲」をケンゾウと共にロレンツォも弾くことだった。

ロレンツォの家は音楽家一家で、ロレンツォも例外なく音楽を叩き込まれた。
ケンゾウに教えるほどうまかったのに、ピアノを辞めてステージマネージャーとして働いている。
ピアノはずっと触っていなくて、しかもプレッシャーからドラッグをやらないと弾けなくなってしまっていた・・・・・・

ロレンツォはケンゾウを想っているからこそ、場末のレストランでふらふらしてるところを雇って自分の城でピアノを弾かせていたわけですが、ケンゾウがごねたりするとやはり身体で懐柔してきます。
そこがケンゾウを拗ねさせるわけなんですが、個人的にはそんなところもお気に入りです♪

また、ロレンツォの飼い猫が出てきます。
猫がいちいち気になりますw

この猫がいなければ、ロレンツォがケンゾウを雇った意図もわからなかったし、ケンゾウが危険な場所に立っているロレンツォに気付かないので、かなり大事な役?どころです。

「二つのピアノのための協奏曲」の演奏シーンでケンゾウがロレンツォに要求したことが笑えましたw
・・・・・・そんな状態で集中できるのかよ? と思いましたが、一応拍手喝采ということで、ミスせず弾けたんだなと余計なことを考えて、またおかしくなりました(笑)

最後の結末でケンゾウの夢が叶っていて、ハッピーな終わりが気に入りました♪

面白かった度:★★★★★

3件のコメント

  1. 熱情のヴィルトゥオーソ

    内容紹介:転載 ピアニストの鍵三は、貴族のロレンツォ・カルラッチにプライベート・ピアニストとして雇われた。ピアノの技巧のことで衝突をし、カッとなった鍵三はカルラッチに「犯してやる」と脅しをかける。しかし、逆に「体を繋げたら…

  2. こんにちはー。
    お久しぶりです♪
    いつもの小笠原さんとはまた一味違った作品ですよね。
    とっても暗くて静かな世界なんだけど・・・やっぱりそこにお笑いが!
    この独特な流れはさすがですよねvvv
    ワガハイの役どころがなかなか素敵で可愛かった???。
    誰とでもしちゃう受けはちょっと苦手なんですが、小笠原さんの場合はどこか突き抜けてしまってるのか、全く問題なしですね(笑)
    年下の鍵三もヘタレ気味だけど決めるときには決めるし、かっこ良くて。
    久々に読み返してもやっぱり面白かったです。
    TB・・・入ったでしょうか??
    お願いしますね!!

  3. こんにちは、空さん!
    古本屋でゲットしてきましたぁ!
    >とっても暗くて静かな世界なんだけど・・・やっぱりそこにお笑いが!
    そうなんですよねぇ?
    何故かよく見るとお笑いがw
    それがなんともいいかんじで入っているので、今非情に気に入っている作家さんです♪
    >誰とでもしちゃう受けはちょっと苦手なんですが
    あたしは別にショタ以外は平気なんで、そういうのはないんですが、小笠原さんのは、そうなることが当然というかんじがしていて、なんか潔くて好きです★
    ワガハイもいいですが、無駄にメイドさんもよかったですw
    あの変なかんじが(笑)
    あたしは何気にマエストロが気に入っています?(笑)
    >TB・・・入ったでしょうか??
    入っております♪
    ブログの文字コードが違うので、いつも保留になっちゃうんですよ。
    文字化けはこちらで修正できるんで大丈夫ですが、逆にこっちから送る場合が心配ですね(^^;)
    本当、いつも迷惑をおかけしてまして、すいません。

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