ふゆの仁子「恋愛方程式の解法」

ダリア文庫ふゆの仁子さんの「恋愛方程式の解法 (ダリア文庫)」です。イラストはヤマダサクラコさんです。

『1講義1セックスで単位をあげよう』
経済学部長を父にもつ大学四年の水野拓巳は、成績が良いくせに出席率の悪い学生。夏の終わり、拓巳は深夜クラブで伝説のDJと噂される強烈な印象の男に抱かれる。
しかし、次に彼と再会した場所はなんと大学のゼミだった。教授の代理になったという彼・小田島一宏は、拓巳が卒業論文を書き上げ、単位を取るのにある交換条件を出してきて・・・。二人の間で特別講義が始まるが――。

ふゆの仁子「恋愛方程式の解法」感想

教授代理×大学生です。

『1講義1セックスで単位をあげよう』

ちょっとこのキャッチコピー、微妙に間違ってるんだな?と、重箱の隅を突付くかのような感想をすいません。

いや、どうしても気になったの・・・・・・

というか、このキャッチコピーで 「買いだ!」 と激しく思ったので、読み終わって 「あれ?」 と思ってしまったのです。

これはもう作家さんがどうこうではなく、ダリア文庫の中の人が考えてることなので・・・・・・しっかり!ってかんじです。

いや、方向性はあっているのですよ。うん。
とはいえ、昔の職場で隣の席の方がBL本のキャッチコピーを散々悩んでいるところも見ているので、現状もわかりますがね(^^ゞ
でも、宜しく頼みますなのです <(_ _)>

大学四年の拓巳は、成績だけは落とさないようにしているが、講義の出席率が異様に悪い学生だった。
同じ大学の経済学部長が父であったが、色々な反発もあり、大学生活を遊んで暮らそうということで、ふらふらしていた。
ある日、拓巳は有沢という悪い遊びやちょっとエロイ遊びを教えてもらった人に呼び出されて、クラブに行く。呼び出した当の本人はDJブースで皿を回していて、バーで酒を飲んで時間を潰していると、見知らぬ男に薬を貰う。
興味本位でやってみようと吸おうとしたところに、これまた知らない男に止められた。
その男は拓巳を未成年だとからかうように言ってきて、ついムキになって学生証を見せて自分が未成年でないことを証明してしまう。
そこで弱味を握られてしまった拓巳は、その男に一晩抱かれることに・・・・・・。
その男は、有沢の知人で伝説のDJと呼ばれる男だった。
一晩抱かれてひかれてしまった拓巳は、また会いたくてどこでなら会えるかと聞くが 「俺たちの運命が重なり合っているのなら、どこかで会える」と言われ、そのまま別れてしまう──。
大学に行くと、拓巳が取っているゼミの教授が変わるという張り紙がしてあった。
そしてそこに自分の呼び出しも書かれていた。
呼び出された場所に行くと、教授の代理として、あの日の伝説のDJがそこにいて・・・・・・というところから始まるお話です。

拓巳が勉強していい成績をとっても、当然と思っている父、そしてそれが親の七光りだと思っている周囲に反発しているのですが、最後の最後で父の内面がちらっと見えてよかったです。

どうやら1講義なのに1セックスでは終わらなかったらしいのがちょっと笑えました…(笑)

『1講義1セックスで単位をあげよう』

これがちょっと違うんじゃないかなと思ったのが、単位を取るための特別授業をしてくれて、それの報酬としてのセックスだと思うので、単位が云々ではないんじゃないかなと思ったんですが・・・・・・

私の脳みそでは理解不能ということなんでしょうか(^^ゞ

個人的に気になったのが、一宏(伝説のDJで攻め)が、なんで拓巳を好きになったのかがわからなかったこと。
初めは顔で選んで、構っているうちに好きになっちゃった系でしょうか?
そこがわからなかったのが残念。

あと、ちょっと終わり方が 「あれ?」 ってかんじだったのも勿体無いかなと。
結局論文は書けたのでしょうか?
なんか少々中途な終わり方だった気がしてしまいました。
このかんじだと続編なさそうだし・・・・・・悶々としてしまいそう(笑)

星は3.5くらいです。
結構好みなお話しでした。

面白かった度:★★★☆☆

1件のコメント

  1. [BLS]恋愛方程式の解法

    ふゆの仁子&ヤマダサクラコ(フロンティアワークス・ダリア文庫) お気に入りのふゆの先生とこれまたお気に入りのヤマダサクラコさんのイラストという事で躊躇いも…

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