夜光花「跪いて、永遠の愛を誓う。」

ラヴァーズ文庫夜光花さんの「跪いて、永遠の愛を誓う。」です。イラストは奈良千春さんです。

支配と服従・・・。
「あなたは俺の犬だから、特別だ・・・」

日常はつまらないことばかりで、何もかもが億劫だ・・・。
橘グループの御曹司、雄太はその恵まれた環境に甘え、毎日を好き放題に遊び回っていた。そんな雄太を連れ戻しに来るのが父の秘書、古家孝彰。雄太は、冷たくいつも取り澄ましているこの男が大嫌いだった。2人は従兄弟だが、孝彰が同性愛者だと知った時から、雄太は孝彰を避けるようになった。同じような、家が金持ちの連中と粗悪な遊びを行い、ついに最悪な事件を起こしてしまう・・・。追い詰められた雄太を救えるのは結局孝彰だけだった。
だが孝彰は事件を隠蔽する代わりに雄太にとって最も屈辱的な要求をしてくる・・・。衝突する激情と異常なまでの執着心。愛と下剋上の物語。

秘書×御曹司です。

大企業の御曹司で一人息子の雄太は、恵まれすぎている環境に甘え放題で、大学を卒業しても昔の貴族?のように遊んで暮らしていた。
好きなことは女とクスリという、とんでもない悪ガキに育ってしまった。
雄太のお目付け役として、小さい頃からついている従兄弟の孝彰は、父の秘書として働いていが、雄太の面倒を見るのも仕事の一貫なのか、よく悪さをしているところを連れ戻す役目をおっていた。
しかし、孝彰は雄太の大嫌いな同性愛者。
ただそれだけで雄太は孝彰を嫌っていたが、ある事件をきっかけに二人の立場は逆転することになってしまう・・・・・・。
悪友・希一に別荘を貸してくれと言われた雄太は、貸す約束をしてしまったが、その日は父親が商談で使うことになっていて、プライドの高い雄太は希一にそのことが言えなかった。
孝彰の別荘を借り、希一がいう「おもしろいこと」をしにいったが、雄太が女は連れてくるなと言ったことで、希一はオトコを連れてきてしまう。
素行の悪い雄太から見ても、希一の行動は常軌を逸しており、連れてきたオトコを辱めてはレイプまがいのことをしていた。
同性愛者の嫌いは雄太は、みんなの輪には加わろうとしなかったが、クスリのときだけは加わった。
しかし、そのクスリを使ったことで、意識がおかしくなった雄太は、仲間から渡されたナイフで何かを突き刺してしまう・・・・・・
意識がはっきりすると、部屋は血だらけで、他の仲間たちはクスリにやられて動かない。
そして、希一たちが連れてきた男は血だらけになっていた──。
そのタイミングで孝彰から電話があった雄太は、思わず助けを求めてしまう。
しかし、その条件は雄太にとっては屈辱的なもので・・・・・・というお話です。

下克上ラブなんですが、
下克上になるまでが大変なことになっております!!

起承転結でいう、「起」の部分がかなり痛々しく、厳しいものがあります (>_<) 苦手な方は、苦手だろうと思います・・・・・・ まず、雄太が孝彰に助けを求めるまでが、素行の悪さで・・・・・・偉いことに・・・・・・!! 雄太は、大学を卒業したのに仕事もせずにクスリをやってるくらいなのですが (それだって十分すごいことだけど) その悪友たちはもっとすごくてねぇ・・・・・・(遠い目)。 クスリは当たり前、女性はレイプしてるみたいだったし、 「別荘に女は連れてくるな」と雄太に言われたから、 シロというMのオトコを連れてきて、みんなでマワしている始末・・・・・・ orz さすがの雄太もひいていた・・・・・・ 希一の持ってきたクスリも合法ドラックとかではなくて、どうやら麻薬のようだった orz おかげでトリップがすごいことになった雄太は、周囲がわからず、薦められるままにプレゼントのような箱にナイフを突き刺す。 すると弾力性のある肉のような感触と悲鳴が聞こえたが、それがまた心地よく、なんども突き刺してしまう・・・・・・ 意識が戻ってくると、シロは血まみれになっていて、あの肉を突き刺す感触・・・・・・あれはシロだったのかと思い、怖くなった雄太は部屋から逃げ出してしまう──。 そこにタイミングよく、雄太たちのいる近くの別荘に仕事の関係で父親と来ていた孝彰から電話があり、助けを求める。 駆けつけた孝彰もあまりの惨状に絶句したが、とりあえず雄太には身体を綺麗にするように指示を出し、シロを病院へ連れていく。 その間、雄太は震えて待っていた。 戻った孝彰に言われたことは、死体を始末した、と・・・・・・。 いくら払えば黙っていてくれるのかという雄太に、自分も資産は持っているから、そんなものはいらないと言われてしまい、代償は雄太の服従だと告げた。 更に同性愛が大嫌いな雄太に、自分に抱かれれば黙っているけど、嫌なら警察に行ってくださいと告げられ、悩んだ雄太は孝彰に抱かれることを選んだ。 自分の父親が運営する系列のホテルに連れて行かれた雄太は、そこで清掃係をするように支配人と話をつけてしまった。 財布も取られ、携帯もない、逃げることが出来なくなってしまった雄太は嫌々仕事をしていたが、日々こなしていくと、やりがいがあると感じるようになる・・・・・・。 そして、初めての給料日、自分で稼いだお金を持ったのが初めてだったお坊ちゃまは、その金を使って逃げることもせず、そのままホテルで働き続けた。 まともに生活を始めると、自分の罪の重さをヒシヒシと感じるようになっていく雄太・・・・・・。 希一たちは逮捕されてしまい、それをテレビのニュースで知った。 日々増していく罪悪感・・・・・・ 殺人を犯してしまった自分がこのままこうしていていいのか、警察に出頭すれば、父親の会社は平気ではいられないだろう。 孝彰を同性愛として毛嫌いしていた理由に思い当たった雄太は、自分を一人の人間として見てくれない孝彰との間を縮めたいと、やりきれない思いを抱えていた。 ある日、父親の接待の付き合いで連れていかれたホテルで、あの別荘での事件のカラクリを知ってしまった雄太は、孝彰の本当の気持ちを知ろうと、自分の身体を賭けた大勝負に出ることに── いつも夜光花さんの作品は、最後が 幸せになるんだろうか・・・・・・? と思うような終わり方が多かったので、これは確実に幸せになれそうなかんじでよかったですw
(多分・・・w)

下克上というか、下克上+調教物な気がします。

まあ、調教はそれほどでもなかったですが(多分)、最初の五分の一くらいまでの孝彰と雄太の立場が逆転するあたりまでが、久々にあたしにはちと厳しいものがあった・・・・・・
個人的に何でもOKなはずなんですが、主人公の雄太が気持ち悪いと思っていると、何故かあたしまでつられてしまいまして、それで厳しかったんだと思います (^^ゞ
(シロのあたりね・・・・・・ orz)

いつもなら、あれしき?平気なんですが・・・・・・(笑)

つーか、途中でカラクリはわかったものの・・・・・・ 怖 い!!

一番最後の奈良先生のイラストで、例のカラクリの大元が無事なことがわかって、かなりホッとしました。
あ、肝心の感想がなんか前半の部分だけになってしまってるわ!!

えーとですね、個人的に萌えなポイントは、やはり孝彰の執着っぷりでしょうかw
ちょっといきすぎている気がしますが、またそこがグッドということで★

主従逆転したのに、まだ嫉妬してたりとか、名刺貰っただけで機嫌悪くなっちゃったりとか、更に最後はまた主従逆転しちゃったりとか(笑)。

ところで、表紙の話をば・・・・・・(笑)。

ラヴァーズ文庫のレーベル買いで、更に夜光花さんと奈良千春さんの組み合わせで、買うことは前提として表紙がアップされることは期待していましたが、初めてそれを見たときは、衝撃でしたw

とうとうここまで来たのか、BLよ! と(笑)

だって、口絵ならまだしも、

表紙から全裸縛りよ!!?

いや~ネットが普及していてよかったよぉ~!
さすがに、一般書店で買う勇気はありませんよ・・・それ系書店ならまだしもねぇ(^^ゞ

書店で陳列されるとき、さすがにやばいんじゃないかと思ったりしましたが・・・・・・

やはりここまでくるとR指定になるのかな・・・とか、余計なことを考えていました。

実際、どうなんでしょうかね?w

されるべきだとは思うけど、買う一人としては、そんな囲われては困るしねぇ(^^ゞ

でも、やはりこの表紙で 「買う!!!」 と思ったのも事実で、そんな自分の心理が自分でもわかりません(^^ゞ

面白かった度:★★★★☆


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