観月伽世「沈みゆく太陽と砂漠の鷹」

アズノベルズ観月伽世さんの「沈みゆく太陽と砂漠の鷹」です。イラストは徳丸佳貴さんです。

これは、私の愛の形なのだ。
壮大な砂の大地に沈む夕陽を撮る。
…亡き叔父との約束で、砂漠の王国サガルティアを訪れたカメラマン志望の創。
国境の町で出会った陽気で精悍な青年、イルファーンに誘われ彼の豪奢な館に足を踏み入れた創は、強引に抱かれ、淫らな欲望を暴き立てられ、自分が騙されていたことを知る…。
サガルティア・シリーズ華麗なる第2弾!
若き国王リドワーンと商社マン、明哉とのハレムLOVE・続編書き下ろしも収録。

デビュー前からロムっていた方なので、比較的感想甘めかなと思います (^^ゞ

だって、ネットだけの活動だったのに、同人誌もやり始めたときも、一番最初っから本をゲットし続けていますもん(笑)
しかし、一貫して言えるのは、サガルティア王族は日本人がお好き★ってところですね(笑)

●沈みゆく太陽と砂漠の鷹

EZ-WEBのほうで先に公開されてたものの書籍化です。
王様の従兄弟×大学生です。

大学生で写真を志してる創は、世界各国を放浪していた叔父から、サガルティアという地図にも載らない国で見た夕焼けが忘れられないと聞いていた。
また、もう一度みたいと言い残して、叔父はこの世を去った。
親戚などから放浪してばかりの叔父は煙たがられていたが、創は叔父が好きで、その叔父が忘れられないと言ったサガルティア王国へ行きたいと、一人砂漠の国へと潜り込んだ。
ヒッチハイクなどをして、とりあえず王国内に入った創は、そこで声をかけられた陽気なサガルティア人に、国の案内を頼むが、その青年はただの気のいい男ではなく、サガルティア王家の人間だった。
王が男の日本人の恋人に骨抜きになり、ハレムまで解体するほどのめりこんでいるという『日本人』という人種に興味を示していたが、王は正規のルートで入り込んでいる日本人へのガードが固かった。
そんなとき、正規のルートではない方法で入国してきた創を自分のオアシスにある別荘に招待し、強引に抱いてしまうが・・・・・・というお話です。

本当にサガルティア王家は、日本人がお好きですね(笑)。

最初に『灼熱の太陽と砂塵の嵐※同人誌』で書かれたのが最初、初の商業で出された灼熱の太陽と砂塵の嵐で二人目、そして当初携帯で掲載されていたこの作品で三人目ですよw

しかもみんな男性ですからね、相手w
そんなに日本人の男はいいかね??(笑)

創は写真が撮りたくてサガルティアに来ていたのに、
イルファーンにオアシスに監禁されては好きな写真も撮ることが出来ない。
創は、写真を撮るため、イルファーンのオアシスを抜け出す決意をする。

砂漠に出たところで、拉致されてしまう創──

創と出逢ったとき、とても輝いていたのに、今ではその輝きは見られない。
イルファーンは、断腸の思いで創を手放すことを決意していた──

結構王道なアラブものストーリーに仕上がっていたかと思います。

通常のアラブものだと、自分の国にとどまらせたり、
一緒に宮殿で暮らしてみたりとか、
何かの役職を与えて、二人で力をあわせてお仕事したりとかになりますが、

これは逆です!!

庶民を追いかけていく王族 w

いや、まさか追いかけていくタイプだとは思いませんでした(笑)

●誓約~灼熱の太陽と砂塵の嵐2~

王様×サラリーマンです。
「灼熱の太陽と砂塵の嵐」の続編です。

あれから数ヵ月後のお話です。

明哉とリドワーンは、相変わらずラブラブだった。
しかし、明哉はサラリーマンで、会社に在籍している身。
そうそう自由にはならない。
サガルティアに出向している明哉は、商業都市で暮らしていた。
リドワーンは、明哉が本格的にサガルティアで仕事を始めれば一緒に住めると思っていたようだったが、現実的に考えて一サラリーマンが王宮の、しかも王様と仲睦まじげにしているのはかなり変な図・・・・・・
そのため、明哉は週末だけリドワーンと恋人として、王宮以外で会うという約束をしていた。
だから、毎回色々なオアシスの別荘に連れていかれることになる明哉。
国王主催のパーティに出席した明哉は、イルファーンに初めて会い、手の甲にキスをされたことで、リドワーンの余計な嫉妬を買ってしまう。
パーティが終了し、帰ろうとした明哉を引き止めたリドワーンに、昔ハレムだった場所に連れて行かれてしまう。そこで嫉妬の王様は明哉に秘伝の媚薬を遣いはじめる。
王様と明哉の親密な光景を、明哉の隣人でありイギリスから派遣されているディビットに見られてしまうが・・・・・・というお話です。

まあ、出来上がっているカップルですから、その後は邪魔者とか拉致する人とか出てくるわけで(笑)

リドワーンが明哉にのめりこんでハレムを解体したことで、困る者たちがいた。
ハレムに女を送り込んでいる取引先各国だった。

恋人を亡き者にすれば、恋愛には自由奔放な国そのものな王は、以前のようにハレムを復活させるに違いないと、裏では恋人暗殺計画が持ち上がっていた。
今まで、恋人が誰だかわからないことで、意味を成さない集まりだったが、ディビットに知られたことで、その集団の活動が活発化されていく──

最後は結局ラブで終わりますので、特に問題ないかと思います(笑)

巻末に、王の忠臣・ニザームが描かれているのですが・・・・・・

ニザームもこうしてみると、なかなか萌えなキャラなのではないかと思ったりw

しかし、受け攻めの判別がつかない私としては、彼はどっちなのかわかりません(笑)

面白かった度:★★★★☆


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