トジツキハジメ「不連続世界」

GUSHコミックストジツキハジメさんの「不連続世界」です。

長い間、親友の兄・朝日奈将明に焦がれている。
スキンシップ過多で大学内でも人気の彼。
独占できるとは思ってもいなかった。
ところがある日、将明が「お前、俺のこと好きなんだろ?」とからかいのキスをしてきた。
挑発された軍司は、ムリヤリ将明の自由を奪ってしまうが・・・。
――もう、絶対離さない。

いつもながら、コマの空白の使い方がうまいなぁと思っています。
たくさん台詞があるわけじゃないんですが、なんか勝手に妄想してしまいますw

一読だとすごいはまった気がしないのですが(←失礼すぎw)、何故か読みたいのです。

じっくり読み込む人向けかなぁと思います。

トータル的にあんまりエロは多くないです。
多くなくちゃ嫌!って人には向かないかな?

あとがきのダークヒーロー受け、あたしはいいと思ったんですが・・・・・・
あんな見開き2ページ使うほどはまっていらっしゃるとは・・・・・・!!

同士!!!!?w

というわけで、あたし的にはダークヒーローはありです(笑)

□不連続世界

表題作です。

親友の兄に片想いをしている軍司は、親友には隠していたが兄・将明には気持ちがばれていた。
常識的観念を持つ親友とは違い、非常識で自由な性質の将明にたびたびお金を貸したりしていた。
引っ越したばかりの家に将明が借りた金を返しにやってきてしまった。
その家には、前の住人が取り付けたのか、外からかかる鍵がついている部屋があり、軍司の想いをからかってきた将明を部屋に閉じ込めてしまうが・・・・・・というお話。

監禁系のお話です☆

将明は男も女も何でもOK派なんですが、軍司を挑発したことで、部屋に閉じ込められて縛られて無理矢理犯されてしまう。
突然いなくなった兄を心配する親友だけど、毎回突然いなくなるので、大事にはならなかった。

大学に行っては将明を閉じ込めた部屋に帰ることを楽しみにしている軍司だったが、閉じ込めても将明が自分のものになるわけではない。
将明が気を失ったときに縛りを解いて、部屋の鍵を開けて姿を消した。

兄が帰ってきたと嬉しそうに話をする親友と別れて家に帰ると、何故かそこに将明がいて・・・・・・というかんじで、ハッピーエンドなんだかそうじゃないんだがわからないかんじですが、とりあえず軍司のとじこめてでも振り向いてほしい的なものが、漫画を読み込むと伝わってきます。

個人的には空白の間とかが気に入りました♪

□スター!

流行っていない場所にあるVシネマの映画館。

そこの館主は、かつて「キャー」とか「ワー」とか「アーレー」とか言われたほどの人気がある役者だった。しかし色々なしがらみが嫌で、引退してしまった。
そんなわけで女のアルバイトは色々と五月蝿いので、男のアルバイトを募集していたが、張り紙を出してから二ヶ月、誰も面接に来なかった。
そこで友人?のミツオに相談して、バイト志願の男の子を一人紹介してもらう。
館主の希望は、仕事を忠実にこなす利口な大型犬のような子を希望していたけれど、やってきたのは大型犬というよりは小型犬、犬種だとマルチーズっぽい男の子だった・・・・・・というお話。

何をやらせてもうまくやれないマルチーズ系・セラが、館主には小型犬に見えてたり聞こえてたりするのが微笑ましい?ですw

実際、セラが話をしてても「キャンキャン」と聞こえて、泣きべそかいてると「スンスン」と聞こえるw

そんなセラに昔自分は騒がれていたスターだと話をしたのに、反応がいまいちだったことが意外に気に入らなかった館主は、おしゃれをして気合入った格好で行くが「授業参観?」とか言われてしまい、更にムキになるところがなんだかおかしいです(笑)。

最後で一番びっくりしたのは友人のミツオ。
想像していたミツオとはまったく違って、とっても意表を突かれました!!

□願ったり叶ったり

生徒会風紀委員の鹿島は真面目で厳しいが、すぐに手が出るお年頃。
ネクタイもせず遅刻・シャツ開襟等で朝の校門で注意を受けた国は、ネクタイが結べないと言ったら自分のものを外して結んでくれた鹿島にフォーリンラブ。
生徒会室へネクタイを返しに行くが、購買で買ったからいらないと言われてしまう。
生徒会の先生・坂巻は、顔はいいけど悲惨な成績の国の面倒を見てやれと言い、国は生徒会で勉強を見てもらうことになるが・・・・・・というお話。

鹿島先輩(受け)はですね・・・・・・手が早すぎる!

すぐに叩かれてしまうので、顔だけが取り得の国の顔はボコボコに・・・・・・

それでも嬉しそうにしてる国だったけど、ある日前歯が折れてしまったことで、非情に反省した鹿島は、手を出さないように頑張りながら勉強を教えます。

・・・・・・前歯が折れちゃうほど叩かれるのって、どんなの!?w

国はすごい駄犬です! 駄犬!!!!

鹿島に褒められたい、好かれたい一心で勉強を頑張り、成績が上がると褒めてもらえるw
なんか、褒めてもらい方が本当に犬なんです!

成績があがったら何かあげると言った鹿島に国は、触りたいといい、許可も取らずに触り始めますw

が!

やはり叱られてしまうところも、これまたよかったです♪
つーか、触り方も犬・・・・・・すごい犬っぷりでした(笑)

鹿島先輩は、あとがきで悩殺していますw

□クライマックス

美大生のお話。

音楽聴きっぱなしの椎に片思い中の金光は、なんとか距離を縮めたいと思っていた。
椎はヒトミシリが激しくて、金光は他の人よりかはそれがマシな程度の関係になれた。
ある日、椎が美術室で寝てしまったことで、魔が差してしまい、眠っている椎にキスをした。
そこで椎が目を覚ましてしまい、「びっくりしただけ・・・・・・」と言って逃げる椎に気持ちを告げるが・・・・・・というお話です。

金光は、椎が非情にヒトミシリをするタイプなのに、自分とは一緒にいてくれるようになったことで、少しは期待していたようだったが、逃げられてしまったことでへこんでいた。

しかしながら、金光がへこんでいるその隣で椎は、キスされた唇をなぞっているのです!!

椎がヒトミシリキャラなので、これまた台詞があんまりありませんが、それがまた妄想をかきたてて、個人的にはなかなか気に入っています。
赤くなるときの効果音がなんだか可愛さアップ?かな(笑)

タイトルの「クライマックス」は、椎に避けられたことでへこんでる金光が、人間死んだら終わりで何も残らないという、なんともダークネスな気持ちのまま描きあげた絵ですw

それを最後に描きなおすといっていましたが、どんな絵になったのか気になりました♪
階段チューと、おんぶがお気に入りシーンです♪

□蜜三月密

二年間好きだった先輩が卒業する前に想いを伝えたかっただけなのに、先輩からはそういうのは全然wからないと言われてしまった。
しかし、卒業までなら付き合ってあげると言われ、何かを期待していたわけじゃないので悩んだけれど、「好きなんでしょ」と言われ、やっぱり先輩が好きなので、卒業まで付き合うこととなった。
男の自分と付き合うと言ったけど、実際先輩はどうするつもりなんだろうと考えていると、教室に先輩が呼びに来た。
別にそんなことしてくれなくてもいいと言うと、「どうせさ、好きだなんて本気じゃねぇんだろ?」と言われてしまい・・・・・・というお話。

苦手な卒業で終わりネタかなぁと思いながら読みました。

学生時代なら卒業で関係が終わりっていうのもわかりましたが、ピー歳にもなるとそんなの好きなら終わらないだろうと思うので、あんまり好きじゃないんです。
学生のときは、それだけ自分の世界が狭かったんでしょうが・・・・・・ということは置いておいて、感想。

どうせなら忘れられないくらいにめちゃくちゃにしてくれればいいのに・・・・・・と悶々としていると、雨の日に先輩と再会した。
自分の気持ちがわからないという先輩だったが、傘を差したままキスをされ、そのまま抱かれる。

「本当は好きだって言ってやれたらいいんだろうけど
そんな自信ねぇし
かわいいと思うよ 何でもしてやりたいって
それじゃ駄目?」

好きっていうのはわからないとかいいつつ、こんなこと言ってるし・・・・・・

そんな気持ちは恋じゃないのか、先輩よ! とか思ったり(笑)

ちっとも期待していなかった受けが、最後に少し期待をして先輩の卒業を見送るのがまた切ない。
台詞は少ないですが、表情がすごいいいです。

面白かった度:★★★★☆


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