大洋図書シャイノベルズの榎田尤利
さんの「権力の花 (SHYノベルス136)
」です。イラストは新田祐克
さんです。
【 あらすじ 】
『彼は敵なのか、それとも味方なのか?』
次席検事を父に持つエリート検事・蔵持楓は類い稀な美貌と頭脳の持ち主であることから『思想部の宝石』と呼ばれている。すべてに恵まれた順風満帆の人生。しかし、内実は大きく異なっていた。誰にも言えない持病。父の手駒としての男とのセックス。そして、見知らぬ誰かからの脅迫…。生来のプライドの高さゆえに、弱音を洩らすことなく生きてきた楓だが、ある日、取り調べの対象である大学教授・陣内幸也からデートに誘われる。奔放な魅力を持つ陣内。彼は敵なのか、それとも…。
榎田尤利「権力の花」感想
大学教授×検事です。
検事の楓は、頭脳明晰、そしてその美貌で、本人としては不本意ながら「思想部の宝石」と呼ばれている。はたから見れば恵まれた人生だった。
ある日、大学教授・陣内を危険な思想の持ち主であるということから、取調べを行うことになったが、それからというもの陣内からデートに誘われ続ける。
楓は、見た目は清廉潔白な外見とは裏腹に、父親の手ごまの政界を引退した議員・金持とセックスしなければならない立場にあった。
嫌なのに、父親に逆らえない楓。
誰にもいえない持病を抱えていたが、心を許せる友人には持病を打ち明けていた。
しかし、日頃届く誹謗中傷メールの中の一つに、自分の持病を知っているという内容が。
知らないところで秘密が漏れている。
陣内には持病を気付かれてしまった。
気を許せない人たちに囲まれて、陣内は敵なのか……!?というところから始まるお話です。
ある意味友達だったのに!系です。
(恋愛関係にはならないけど)
ストーリー展開がやはり上手ですよね、この方。
面白かったです。
大学教授が、教授っぽくなかったところだけが気になりました。
…教授としてはちょっと軽いかな~と(笑)
他の職種なら違和感なかったかも。
キャラの性格としては好きです★
アプローチの仕方が面白い(笑)
私がされたらブチぎれるかもしれませんが楓は我慢強かった(笑)
楓は陣内を敵としてみていいのか、そうでないのか、判断に悩みます。
その過程も面白かったと思います。
途中で楓は金持からやとわれた男たちに強姦されるわけですが……
その様子を見学していた金持は、辛抱たまらん状態になり、自分が強姦男に代わってしゃしゃり出てくるんですが…強姦男たちがちょっと哀れでした(^^ゞ
あんな途中で(以下略)。
彼らはどうしたんでしょうか。
本編と何にも関係ないところが気になってしまいました(^^ゞ
新田さんのイラストも素敵でした★
私は満足な一冊でした。
面白かった度:★★★★★
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