崎谷はるひ「しなやかな熱情」

ルチル文庫崎谷はるひさんの「しなやかな熱情」です。イラストは蓮川愛さんです。

覚えるから、ちゃんと・・・・・・覚えるまで、して
画家の秀島慈英は、初めての個展に失敗し傷心のまま訪れた先で、刑事の小山臣と出会う。綺麗な容姿に似合わず乱暴な口をきく臣と会うたびに心を奪われていく慈英だったが、この感情が何なのかはわからない。
ある日、偶然目撃した事件のせいで狙われ怪我をした慈英に、臣は思わず迫るのだが・・・!?ノベルズ版と商業誌未発表作品を大幅加筆改稿で待望の文庫化。

画家×新米刑事です。

画家の慈英は、天才的な画家だったゆえに世俗に疎く、初めての個展を開催するにあたって、商売としての絵を問われ、絵に対する純粋な心は傷を追ってしまった。
塞ぎこむ慈英は旅行で気分転換がてらに訪れた長野で、殺人事件と遭遇してしまう。
自分を容疑者として事業聴取をした臣という刑事が気になってしかたなくなり、気付けば傷心よりも臣が気になるようになっていた。
犯人と遭遇した慈英は怪我をしてしまい、自分が近くにながら傷を負わせてしまったことを負い目に感じた臣は、そこで慈英に迫るのだが・・・・・・というお話です。

慈英はなんと無精ひげなのです!
(私的チェックポイント・笑)

それがまずよかった(←そんな理由かよ!!)

あらすじを読んで、まず何故怪我をしただけの慈英に、臣が負い目を感じて迫るのかが気になっていました。

私にはこの本に対する予備知識が一切ありませんので、非常におかしい文章だと思いました。
しかし、読んでみるとなんで「迫る」という行動になってしまうのかがわかってよかったです。

不思議と結構自然な流れだったと思いました。
慈英の心境の変化はかなりめまぐるしく、しかし傷心が恋によって癒えていく過程は、面白く拝読できました。

以前新書で出ていたのは知っていましたが、まさかこの前にも関連作品が出ているとは知らずに、作品名だけは聞いたことがあるから買ってみようという軽いノリでゲットした本でした。

私が買ったこの本の前に関連として、「ひめやかな殉情 (幻冬舎ルチル文庫)」のほうが先に出ていたようで、全く知らずにこっちから読んでしまいました。
途中で文章がなんだか普通の?小説じゃないな・・・と思ってネットで検索してみたら、「ひめやかな殉情 (幻冬舎ルチル文庫)」が先に出ていたと・・・。

私のあのときの衝撃は大きかったです・・・・・・時系列的に読めば「しなやかな熱情」から読んでもいいらしいのですが、文章が何か他の作品があるんだろうなというのを連想させるものだったので、ちょっとお話の世界に入っていくのに苦労しました。

それ以外は、純粋に面白かったし、この本だけでも楽しめるとは思います。
星は4にしましたが、本当は4.5くらいです。

理由は、前述のとおり「章が何か他の作品があるんだろうなというのを連想させるものだった」ために、なんか置いてけぼりをくってしまった感があったからです。
そう感じなければ5でしたね~おしい!(?)

面白かった度:★★★★☆

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