小笠原宇紀「Nightmare Fortress~魔神の城塞~」

スーパービーボーイコミックス小笠原宇紀さんの「Nightmare Fortress~魔神の城塞~」です。

たとえこの身が淫獣に汚されても、貴方の役に立ちたいんです、隊長!
平和なリゾート地、ベルナー公国の王室警護隊に所属するフリッツは幼い頃の記憶がない。
そして彼の保護者であり、上司でもある隊長・吉祥――彼の姿を見る度に、フリッツは毎夜高ぶる熱を抑えられないでいた。
ある日、突如として現れた異形の者達に公国の王子は陵辱され、人々は犯されながらも快楽を貪り耽り、城内は淫猥な舞踏会へと一変する──!
豪華絢爛・淫靡流麗、小笠原宇紀が贈る期待のシリーズ第一巻。

海抜マイナス1メートルとなったベルナー公国は、水没の危機に瀕している。
平和でたくさんの人が訪れるリゾート地であるが、昔城砦だったところは、防波堤となっており、国が海に沈むのも時間の問題だった。
ベルナー公国の王室警護隊に所属するフリッツは、昔の事故で幼い頃の記憶がないが、自分に記憶がない自覚がないために悲壮感もなかった。
彼の保護者であり王室警護隊の隊長吉祥に、密かに想いを寄せるフリッツは、毎夜高ぶる熱を吉祥に知られないように抑えるのに精一杯だった。
ある日、突然異形の者たちにベルナー公国は占拠されてしまった。
ベルナー公国の王子・ガブリエル殿下が、国を水没の危機から救おうとしてやったことが、異形の魔神を呼び出してしまった。
突如、国は乱交パーティのようになってしまい、ガブリエル殿下も魔神に犯されていた。
しかし、殿下は最後の力を振り絞り、フリッツと吉祥を公国の外へと不思議な力で送り出す。
気付くと海の中で、公国は跡形もなく消えていた。
そして、ベルナー公国があった事実も、人々の記憶から消えていた・・・・・・。
それから一年半ほどを日本で過ごしたフリッツだが、やはりベルナー公国がどうなってしまったのか、忘れられないでいた。
そこで、吉祥とともにベルナー公国へ向かうが・・・・・・というお話です。

本のあらすじは間違っているわけではありませんが、出てこない単語も結構あって、ちょっと勘違いして買いそうな方もいそうな気がします。

注意点としては、超乱交状態なので、そういうのが受け付けない人にはお勧めできません。

魔神は、人間の男を発見するとすぐに襲ってきます。
人間は、不思議な力で抵抗できず、なすがままに・・・・・・。
なので、国にいる人間の男は攻めでも、魔神相手には受けとなりますw

とりあえず、すごすぎて(エロがw)、物語を説明するのが難しいです。

ちょっと人物をあたしなりにまとめてみました。

フリッツ・クローゼ →
吉祥に片思い中。任務のために魔神の囮になる。総受け。
過去、王室の船にぶつかり遭難。両親は行方不明。
フリッツは、吉祥が保護者となり、育てられた。
事故のせいで幼い頃の記憶がない。

柏原吉祥・グリフィン →
日本の神主とベルナーとのクオーター。リバOK。
現在魔神退治が出来るのは吉祥だけ。
日本の神官装束+眼鏡の衣装が素敵で、フリッツの保護者。

彗欄海汐神 →
名前そのまんまの神様。吉祥の家のご神木の松の木。
吉祥の祖父から枝分けされた松の盆栽で、
何も知らずにフリッツが育てていた。
唯一、魔神の色目が効かない。どんな魔神でも総攻めw

ヴィクトル・マルロウ →
魔神にのっとられる前、王室警護隊に所属。吉祥の幼なじみ。
どうやら一時期吉祥と付き合っていた時期があるみたいな?
一応人間では攻めの部類ですが、魔神相手だとやはり受けてしまうことに・・・

ガブリエル殿下 →
国を水没から救おうとして、失敗して魔神を召喚してしまう。
現在、魔神に囚われの身。

魔神は、ただ人間の男を犯しているのではなく、アーティファクトというものを探しているらしい。
人間を犯すことで、アーティファクトというものが見つかるのか、そのへんはまだわかっていません。

魔神には、普通の人間の武器は効かない。

BB弾に祝詞を書いて装填したモデルガンを打つことで、魔神を退治できる。
それが出来るのは、神官である吉祥だけで、ねらい目は魔神が人間を犯しているときにできる隙を狙うしかなかった。

ちなみに人間は、みんな魔神の色目にやられてしまうので、防御策が必要です。
じゃないと、すぐに虜に・・・・・・

そのようなすごい事態の中で、一番心強いのはやはり彗欄でしょう!
吉祥の家に来たはいいが、そこに魔神がやってきたらどうしようと心配するフリッツに、居間にベッドを置いて、番をしているという彗欄の台詞が、すごすぎるw

[彗欄] 犯られそうになったら、片っ端から犯してやるぜ
[吉祥] 大丈夫だ、この方ならやれる

また、今まで魔神の奴隷になっていたヴィクトルは、かなり身体の傷が深い。
ベルナーを出ろという吉祥に、王室警護隊としてのプライドが戻ったから帰らないという。
そして、昔吉祥と付き合っていたみたいなんですが、どうも振られたようで、よりを戻したいらしいヴィクトルは、囮の意味がわかっていてベルナー公国に残ることに。

ヴィクトルは攻めなのに(笑)、囮として魔神に犯されるわけですが、その隙をついて吉祥が魔神を退治する。
しかし・・・・・・そのまま吉祥はヴィクトルに押し倒されてしまう──

なんか、すごい設定なんですが、何故か最悪なかんじが漂ってないのがすごいなと思います。
そのため、通常のBLコミックスでは比較できないくらいのエロシーンが入ってます。
(それがないと敵が倒せないし・・・・・・)
エロがないページを探すほうが難しい状態です (^^ゞ

異様な光景なはずなんですが、小笠原宇紀さんの画風のせいか、ずいぶんと普通な気がしてしまう自分が怖いかもw
とりあえず、星は3.5くらいなんですが、続きを読んでみないと判断つきません。
(わからない要素がまだ多いので)

色々な意味でぶっとんだ漫画だと思いましたw

面白かった度:★★★☆☆

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