ディアプラス・コミックスの志水ゆきさんの「花鳥風月 (1)」です。
もう二度と恋なんかしない。
そう誓って俺はこの町にやってきた──。
糸川一人は、母の再婚を機に家を出て、山間の町に越してきた。初日から風呂場で苦手な虫に遭遇し、裸のまま駆け出して、隣りの家に飛び込むと、そこには、メガネで大人でとてもきれいな、一見医師が住んでいて──。
自然豊かな山間で育ったり眠ったりする3組の恋を描く、 志水ゆきのストレートラブストーリー、開幕
志水ゆきさんの1・2巻が2冊同時発売のコミックス・「花鳥風月」。
大好きだった「是」が終わってしまったし、わたしは単行本は何冊が発売してから買う派だったので(続きを待つのが耐え切れないから)、今回も当分は買わないでいる予定でした。
なぜ買っちゃったかというと、やはり第2巻の初回限定小冊子付というのが決定打ですよね(笑)。
アニメイトで購入するとペーパーがもらえるようなのですが・・・わたしの家の近くにはないんだよね・・・
生活圏内にないのでペーパーは見なかったことにしています(^^;)
田舎のゲイカップルのお話で、薔薇や養蚕をしてほのぼのと暮らしている田舎に、ひきこもったり隠れたり復興しようとしたりする3カップリングの話です。
カップリングわけはこんなかんじ。
- 田舎に来たばかりのドSっポイゲイの医者×一人で生きていこうと決意したばかりの純朴な青年
- 陶芸家×町内会長にして役場の課長で元インディーズバンドのヴォーカル
- 元893で今はひきこもりのプー太郎?×拾われたお世話係
1巻だけ発売してたら、正直・・・良作な気はするけど個人的にはあまり面白いとは思えなかったと思うから、1~2巻同時発売して正解なコミックスだったかなと思った。
(雑誌で地道についてきた好きな人すいません~)
わたし、どんな話でもちょっとずつ読むというのが苦手なタイプなんです。
「是」のあとだし連載も気になっていたけど、やはりわたしはコミックス一気読みでよかった。
田舎にこんなにたくさんのゲイカップルがいるとは思えないけど、そこがさすがBLですよね(笑)。
■田舎に来たばかりのドSっポイゲイの医者×一人で生きていこうと決意したばかりの純朴な青年
病院がない田舎に医者としてやってきた、ドS臭がプンプンする一見(ひとみ)は、二丁目に飢えていた。
周囲を散策していると、一人の青年・糸が泡まみれで抱きついてきた。
田舎に引っ越してきたはいいものの、糸くんは・・・虫が苦手。
苦手というレベルでは表現できないほど大嫌いですね。
マッパで抱きついたのも、風呂中に虫が上から降ってきたからで・・・虫嫌いとしては恐怖の田舎暮らしです。
純朴な青年・糸くんの必殺技は 寝オチ です!
肝心なところで寝オチですよ!!
この二人は、1巻の冒頭で出会ったはずですが、終わりにはプロポーズでくっついています。
ベタな展開ですが、糸くんが辛い過去を抱えていて、それが
ですが、 寝オチ (笑)。
■陶芸家×町内会長にして役場の課長で元インディーズバンドのヴォーカル
かなり謎なのが、町内会長にして役場の課長で元インディーズバンドのヴォーカル・サバト様(沢斗)。
静かな人なのかという雰囲気がプンプンしているのに、なぜかヴォーカルで
「美しく薔薇と共にあれ!」
とか言っちゃってて、なんかわたしは置いてけぼりをくらいました。
ライブを「ミサ」とよぶかなり偏ったところにあるV系バンドのようですが、中身はなかなかに健全なようで。
なぜインディーズをやっていたのに田舎に戻って役場に勤めだしたのかが謎です。
他のカップルはなんか田舎になじんでいるのに、このヴォーカル設定だけが浮いている気がします・・・。
田舎までついてきてくれるファンというのが、まず想像できなくて・・・。
(わたしもV系暦がある女なので)
おっと!V系設定が気になって話の感想を忘れてた(笑)。
サバトと陶芸家・大輝は、恋人同士だったのでしょうか?
でも、現在は何か事故があったのかわかりませんが、大輝が記憶喪失のようです。
■ 元893で今はひきこもりのプー太郎?×拾われたお世話係
なぜかわからないけど、元ヤクザっぽい人・曜明は家でひきこもっていて、それを顔が綺麗な拾われたっぽい青年がお世話してる・・・1巻だとそんなかんじのところで止まっています。
お世話してる青年・火弦は、小さいころにぼろぼろだったところを助けてくれた恩人の曜明を慕っているけど、曜明には全くその気がない。
これ、吉利谷とくっついたほうが幸せなんじゃない?って思った。
1巻に3カップリング入っているので、話が飛び飛びだと思ってしまって、いまいち話にのめり込めない。
また、これはわたしの気持ちの問題だと思うんだけど、どうしてもキャラが一部前作にかぶって見えちゃって・・・orz
でも、志水ゆきさんらしい繊細な描写がとてもよく、続きに期待したいと思いました。
面白かった度:★★★★☆
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