おぎわらけい「鬼畜なアイツ」

永岡書店ベリーノベルズのおぎわらけいさんの「鬼畜なアイツ (ベリーノベルズ)」です。イラストはあんどうわたるさんです。

【あらすじ】
「かわいい顔して淫乱なんだな」
ある朝、駅で線路に落ちてしまった勇気を助けてくれた夏目武彦は、同じクラスへの転校生で、母の再婚相手の息子でもあったーー。武彦を不用意な発言で怒らせてしまった勇気は、家でも学校でも武彦に意地悪く弄ばれるオモチャに‥‥。「俺がいいって言うまで外すなよ」と銀の足枷までつけられて。なのに、ある日突然、武彦は勇気にまったく構わなくなってーー。甘い疼きが淫らに薫るキュートなラブストーリー。全編書き下ろしで登場。

おぎわらけい「鬼畜なアイツ」感想

転校生×クラス委員長です。

しっかりしているようでちょっとドジな、顔が可愛いと評判のクラス委員長・勇気は、ある朝駅でうっかり線路に落ちてしまい、そこに電車がやってきて、あわやひかれるところを、自分と同じ年くらいの知らない男が助けてくれた。
お礼もあまりいえないまま、男と別れて学校に行った勇気だが、今日線路で助けてくれた男が転校生として紹介されて、ものすごい偶然に驚いた。

転校生・武彦は、モンゴルにいたせいか、英語も出来、運動神経もよく、しかも顔もよくて、色々パーフェクトのように見えた。
放課後、帰宅しようと教室の前までやってきた勇気は、室内から女子たちの転校生を褒める声がきこえて、そのまま立ち聞きしてしまった。
キャーキャーと寄ってくる女の子たちに武彦は「ウザイ」と言い、女子達を怒らせたようだった。
女子達はそのまま教室を出ていったが、なんとなく教室に入っていいものかどうか悩みながら、自分も帰り支度をすべく、教室に入っていった。
そこで武彦が女の子たちを「雌犬」と言ったことについて、口論となってしまったが、何故か武彦を怒らせてしまったようで、そのまま襲われてしまった。
母子家庭に育った勇気は、その日は母の恋人を紹介される日だったため、だるい身体で必死に家に帰ったが、そこには誰かに良く似た母の恋人がいた。
更にその奥に、自分をムリヤリ犯した武彦が、その恋人の息子として紹介されて……?といったところから始まるお話です。

個人的には色々微妙な一冊でした。

まず、タイトル。

……それほど鬼畜じゃないよね…。

私にはそれほど鬼畜とはかんじませんでしたが……鬼畜なれ?してるからかしら?

自分で始めのあらすじを書いてみると鬼畜っぽい気がするんですが、どうも鬼畜っぽさを表現しきれていないような気がしました。

私の中の鬼畜がすごい鬼畜なのか?と思ったりもしますが…(笑)。
(それも人としてちょっと問題ですが…苦笑)

それから度々勇気は襲われることになるんですが……例えば学校に知られたくなければと脅すとかそういうのがあれば、鬼畜っぽい気がするんですが、勇気が淫らなことを指摘したくらいだったので……鬼畜なのかなー?と思ってます。

途中で、武彦の親戚のおばさんが出てくるんですが、おばさんも微妙だったな…。
どう微妙かを書くとネタばれになるので、こっちは書きませんが…なんかもうちょっと狡猾なかんじになるとよかったのかなと思いますが…と好きなことばかり書いてますが、色々微妙な一冊だったなと思います。

これはこの本とは関係ありませんが、ベリーノベルズは今回新創刊の本でしたが…次巻の宣伝が何もないんですが……。

次月の新刊はあるのかな? ないのかな? と微妙なところが気になりました。
もしかして、BL業界?に参入するための様子見の本なのかなと思ったのですが、実際どうだろう。

面白かった度:★★★☆☆


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