リーフノベルズのあすかさんの「婉麗な楽園 (リーフノベルズ)」です。イラストは金沢有倖さんです。
【あらすじ】
『無防備な姿を見ると悪戯したくなるだろう?』
借金を抱え空腹な家族のため、とある屋敷に実る林檎を取りに侵入した祐介。だがあっけなく押さえ込まれ、顔を上げた先には王子のような美貌の男・アフマドの姿が。この屋敷の主だという彼に、必死に頼み込んで雇ってもらうことになった祐介だが、優しい笑顔を湛えたアフマドが命じてきたのはなんと“夜伽”だった!! 抵抗を感じつつも、拒絶することができない祐介。所詮は金持ちの気まぐれ──そう思うことにしたのだが、強引な彼の包容力と隠された優しさに惹かれてしまい……!?
あすか「婉麗な楽園」感想
あすかさんは、実はプロデビューする前からずっとサイトで連載されていたのを日参して読んでいたような、昔からのファンです!
やっと感想を書くことが出来てよかったね~私(*^_^*)
アラブものなのですが、今までのようなアラブの国に攫ってきてどうこうとか、アラブの国で遭難?してどうこうとか、そういうアラブものとは違うパターンで楽しめました。
父が亡くなり母が心臓病のため、借金と空腹の家族のために、就職浪人(だよね?)の祐介は高台にある屋敷に実る林檎を取りに侵入した。
いつもはその屋敷に人はいないはずだったが、その日に限って人がいた!
見つかってしまい、林檎を盗んだだけ?なのに、物々しく追われてついに捕まってしまうが、林檎を盗んだにしては銃をつきつけられたりと、自分がとんでもない屋敷に林檎を取りに行ったのだと痛感する。
彼らの主人として現れたアフマドという男は、アラブ系の衣装に身を包んでいて、結構お金持ちそうだった。
どうせなら雇ってもらったら、警察に捕まらなくてもいいかも?
アルバイト代から林檎の代金を引いてくれていいから!
林檎が入っている黄金の入れ物はいらなくて、いるのはあんた達がいらない林檎だけだから!
警察だけはやめて~
と、関西弁でまくし立て、「私を楽しませてくれるなら」ということで、雇ってもらうことに成功。
でも漫才はできないという祐介にアフマドは「成人男子が楽しむものといえば一つだろう」といい、あろうことか祐介を押し倒してきた。
アルバイトがそんなものだとは露ほども思わなかった祐介だが、自分の家は貧乏だし、結構な借金もあり、しかも家賃を払わないと明日にでも大家に追い出されそうな状況だったので、アルバイト代として前金を要求。
さらにただやられるだけでは割りに合わないと追加でお金を要求(笑)
そんなわけで、祐介の借金は徐々に減っていったと思っていた。
屋敷で働く祐介のところに、同じ年のホストをやっている友達がやってきた。
祐介のところの大家が、家賃を払わないと追い出す!と小さい弟に言っているところを聞いて、むかついたとかで変わりに60万払っておいたから…という用件だった。
前払いを要求したアルバイト代金の50万円は、屋敷の使いの人が林檎共々家に持っていってくれたはずで、それは妹に渡っているはずなんだけど…と思ったら、なんとその妹が自分のために50万を使ってしまっていた…。
ホスト君(そんな名前じゃないけど)は、今は別に使い道もないからいいよといってお金を貸してくれていたが、これでトータル200万を超えてしまった。
どうしようと思う祐介とは別に、アフマドとホスト君は密かに対立?していた(笑)
繰り返される小切手のやり取り……。
アフマドは祐介に関する怪しい芽は摘んでおきたいと小切手をホスト君に送る。
受け取ってたまるかと送り返すホスト君。
……話の趣旨がずれてきましたが、そんなところも要チェックなお話です。
こういうアホっぽい(いい意味でね)話も私は好きです。
結構楽しく読むことができました(笑)
あすかさんは本物?の関西の方なので、関西弁も違和感なかったです(当たり前か…笑)。
個人的にはホスト君の存在が気になりました。
祐介のことが好きなんだろうけど、そのあたりは触れてなかったからね~。
どういう「好き」なのかはわかりませんが、そういう好きなんでしょうかね(>_<)
そのホスト君がもっと祐介をどうこうしてくれれば面白かったかもしれませんが…あれ以上はページの関係から無理でしょうね(笑)
とりあえず、アフマドは非常なお金持ちでレストランを買ったり、会社を買ったり、マンションを買ったりと、大きい金額?の買い物が大好きなようで大変でした。
買ったマンションのリフォームのあたりの話は結構笑ってしまった(笑)
買い取った大家が自分のマンションのリフォームをどうしようと大家の勝手ですもんね。
まさかこう来るとは思いませんでした。
もっとハイテクでやってくるかと(*´∇`*)
とりあえず、私はギャグっぽいこの展開に結構ご満悦でした(*^_^*)
面白かった度:★★★★☆
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