岩本薫「月夜ばかりじゃないぜ」

ルチル文庫岩本薫さんの「月夜ばかりじゃないぜ (幻冬舎ルチル文庫)」です。イラストは奈良千春さんです。

【 あらすじ 】
自分ではどうしょうもないほど、あなたを愛している
新宿を仕切る「神武会」組長の息子に生まれながら、やくざが嫌いな檜垣鳴海は、探偵を生業としている。鳴海の事務所になにかと顔を出すのはかつての「守り役」で「神武の虎」と恐れられている若頭・甲斐柾之。十七の時、十歳年上の甲斐への想いを自覚し振られた鳴海だったが、その想いを諦められず・・・・・・!?書き下ろしを収録した待望の文庫化。

電子貸本Renta!で読む

岩本薫「月夜ばかりじゃないぜ」感想

ヤクザ×探偵です。

ヤクザの一人息子として大切に育てられた鳴海は、13歳のときに母親を抗争で亡くしたときから、ヤクザ稼業が大嫌いになった。
自分の世話役として「神武の虎」の異名を取る甲斐が常に傍にいたけれど、彼に片想いをしてしまう。
17歳のときに甲斐に想いを告げるが振られてしまった鳴海は単身LAへ行き、探偵の修行をして探偵になった。
そしてかつて育った新宿で探偵事務所を開いた鳴海は、そこで人探しの依頼を受ける。
その事件がきっかけで甲斐と再開をしてしまい・・・・・・? というところから始まるお話です。

ノベルズで発売されていたものを文庫化して、短編がついてきたものです。
あとがきによると、内容も修正されているようです。

これは運よく?ノベルズを読んでいなかったので、ゲットしてみました。

だからおまえは嫌われる (幻冬舎ルチル文庫 い 3-1)同じようにして発売された「だからおまえは嫌われる(幻冬舎ルチル文庫)」は、新書を持っているんで、購入を非常に悩んでいます・・・・・・
きっと加筆訂正されてるんだろうなぁ・・・と思うとねぇ~ (悩)
イラストも気になるんですよ(苦笑)

まともなBL本の感想を書くのは、超久々です!
ちょっとオタクな仕事が忙しくて、ブログの感想に手が回りませんで、無念でした(>_<)

今回、急いで病院に行かなければならなくなったので、待ち時間にさらっと読んでしまいましたw
久々の感想なので、うまく言いたいことが言えないかもなぁ?(^^;)

月夜ばかりじゃないぜ

話は新宿で探偵事務所を開いた鳴海が、弁護士さんから人探しの依頼を受けるところから始まります。

しかも、支払代金がただの人探しだとは思えないほどの高額での依頼だったので、うっかり仕事を引き受けてしまいます。
人探しをするために潜入した場所で、かつて自分の世話係をしていた甲斐と再開してしまい、忘れたと思っていた恋心が芽生えてしまいますw

甲斐は、鳴海が受けた仕事の依頼を断るように言ってきます。

しかし、鳴海は一度受けた仕事だからといって断る。

だけど、その鳴海の気の強さが仇となってしまい、鳴海は薬を盛られたりタコ殴りにされたりといろんな目に遭ってしまいます。
そして、いちいち駆けつけるのが、鳴海の世話係だった甲斐。
鳴海は事実上、父親には勘当されているのでもう関係ないはずなのですが、「ストーキングかよ?」と思うほどに、よくよく現場に駆けつけますw

すごく強くて男からも慕われる男の中の漢!という甲斐がなりふり構わず鳴海を助けようとするところとかもよかったです。

そして、それがわかるからこそ、敵の前で自分に人質の価値がないと言いきっちゃう鳴海も、気が強い美人というかんじでいいかんじでした (≧∇≦)

主従関係的にはお坊ちゃまの鳴海のほうが上なのですが、実際は十年以上悶々と鳴海以上に想いを殺してきた甲斐のほうが上なので、主従逆転ものが大好物の人にお勧めかなと思います (o^-^o) ウヒッ

薬を盛られた鳴海の身体を静めたのは甲斐なのですが、そのときは自分が鳴海のことを超ラブだとは伝えていません。

何を考えてお触りしてたんだろうと思うと、なんだか妄想大爆発でニヤニヤしてしまいます (-_☆)V

月夜の秘め事

書きおろしの短編です。

くっついたすぐあとの二人のお話で、鳴海と甲斐がそれぞれでやきもちを妬きあう?というお話。

和風美人と一緒にいる甲斐を目撃してしまった鳴海は、事務所の子を巻き込んで自棄酒します。
そして抱えられて帰宅した鳴海を待っていたのは甲斐。

甲斐は有無を言わさず鳴海を引き取るんですが、甲斐も嫉妬してたんでしょうねぇ?

濃厚なかんじが萌えますw

全体的に鳴海視点でのお話なので、今風に言うと

極道ものというよりは「探偵feau.極道」といったかんじですw

超極道!! ってのを期待して読まれると、若干がっかりかもしれませんw
ヤクザものとしては、アマアマです♪

でも、岩本さん的極道、あたしは楽しく読めました♪

面白かった度:★★★★☆

電子書籍で読む 電子貸本Renta!で読む


投稿日

カテゴリー:

投稿者:

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


*