キャラ文庫の松岡なつきさんの「Flesh & blood 9」です。イラストは雪舟薫さんです。
【 あらすじ 】
孤立無援の中、頼れるのはビセンテただ一人──。
ビセンテに拉致され、スペインに向かう途中、サンタ・クルズ侯に面会した海斗。
侯爵に、死神と畏怖され殺されかけた海斗は、ビセンテに窮地を救われる。
「何があっても私が守ってやる」。
その言葉を少しずつ信じ始める海斗・・・。
そしてついに王宮に到着した海斗は、国王フェリペ2世に謁見することに!!
孤立無援の中、頼れるのはビセンテただ一人──。
間諜入り乱れる、スペイン宮廷編!!
松岡なつき「FLESH&BLOOD 9 (キャラ文庫)」 詳細はこちら
【 感想 】
第9巻です!!
こんなに巻数が進んでいるのに、面白い度が落ちないお話って少ないのではないかと思います。
エロはないけど(笑)私的には、話もマニアックなところも描かれていて、非常に満足なシリーズです♪
ビセンテに拉致され、海に投げ出され、気が弱くなり始めていたときに出会ったファンという男。
昔、ジェフリーと一緒に働いていた船大工だった。
彼と会ったことにより、ジェフリーの元に帰るんだという想いを強くする。
スペインへ向かう途中に、死期を予言してしまったサンタ・クルズ候に面会する海斗。
ビセンテが自分を守ってくれるという言葉を信じ始める海斗。
また、ビセンテは海斗の心が自分に向かないことに焦れていたが、怒らないようにじっと好かれることを待っていた。
その間、ジェフリーとナイジェルは海斗を奪還しようと画策していた。
とうとう、王宮に到着してしまった海斗は、フェリペ2世に謁見するが・・・・・・というお話です。
ビセンテの従者・レオとは、8巻で海斗が海に落ちてしまった事件から、それほど衝突もなく過ごしていたようでしたが、ビセンテと過ごす時間が増えれば増えるほど、彼を嫌えない自分を発見してしまう。
彼を好きにならないようにしようと思っているのに、ビセンテは自分に海斗の心がひきつけられないことに焦りを感じる。
でも、待つことに慣れているビセンテは、自分を落ちつかせて、少しづつ海斗の心を慣らしていく。
ビセンテ・・・・・・君の想いはそれは『恋』ではないの・・・!? と、第三者の私としては突っ込みたいところなのですが・・・・・・(笑)
ビセンテの元から早く海斗を救い出して欲しいと思いながらも、ジェフリー達が奪還してしまえば、それはビセンテの落ち度ということになるだろうし、読んでいるほうも複雑です。
なぜなら、あの生真面目なビセンテという男に、海斗共々ひかれてしまっているからです!!(笑)
早く恋を自覚してほしい・・・そうしたら非常に面白くなりますよね!!
(↑恋だとは限らないけど、私の要望です)
しかし、海斗にとってビセンテが「敵」という位置づけになっていることが、ちょっとびっくりしました。
ジェフリーラブだから、ジェフリーの敵は海斗の敵ということなのかな?
海斗自身には見方になってくれそうな人だと思うけど・・・・・・
(ちょっと最近ビセンテが可哀想で…笑)
今回、明るいエピソードは入らないだろうと思っていましたが、ジェフリー&ナイジェル&マーロウのやりとりが面白かったです。
挿絵がないから電車で読んでいましたが、思わずニヤニヤしてしまいました(笑)
次巻、楽しみなところは、ジェフリー&ナイジェル&マーロウの道中です(笑)。
一体どうなってしまうのでしょうか!!
ナイジェルは貞操を守れるのか!?
ジェフリーは海斗のためにナイジェルを捧げるのか!?
(多分ないだろうけど…海斗がかかってるからな~)
スペインでの道中に期待しておりますとも!!
今回も、表紙がイイ!!(≧▽≦)
今回ちょっとがっかりだったのが、カラーイラストが表紙をアレンジしたものだったこと。
背景の模様とかは綺麗に出来ていましたが、やはり描きおろしがいいな~(希望)。
加えて、これは非常に残念だったのがモノクロイラストが1点もなかったこと(絶望)。
発行時期が遅れてもいいから、モノクロイラストを1~2点でも入れて欲しかったところですが・・・・・・小説のスケジュール進行がわかってしまう自分には、あまり要望は出しにくいな~(^^ゞ
(ただでさえ遅れてましたもんね・・・・・・発売・・・・・・)
聞いた話によると、スケジュール狂うと、本当にきついらしいんですよね・・・絵描きさん・・・・・・orz
終わらなくてつまっている作家さんも大変なんですけど・・・・・・
(昨日会ってきましたので・・・(^^ゞ)
ビセンテがカイトに気に入られようと必死になっている姿や、雪舟さんが描くフェリペ2世も見てみたかった。
イラストがなくても読みたいと思う力が出る作品だと思うので、なくてもいいけど、やはり見たいものは見たい!
次回10巻では、ちょっとでもイラストが見れるといいなと思っています。
面白かった度:★★★★★
松岡なつきさん関連商品>>
雪舟薫さん関連商品>>
コメントを残す