プリズム文庫の真崎ひかるさんの「深紅のフェロモン (プリズム文庫)」です。イラストは桜城ややさんです。
【あらすじ】
芸大の音楽学部に通う郷衣が、憧れのマドンナとのデートにうきうきと急いでいると、街中で見知らぬ男に呼びとめられる。「なぁ、喉が渇かないか? 水では癒されない渇きだ」「覚醒していないのか?」意味不明なことを熱く語る男の迫力と、端正な容貌にボーゼンとしているうちに、突然キスをされてしまう。それは郷衣が初めて知る、腰もくだけそうな甘?く濃厚なキスで!?
真崎ひかる「深紅のフェロモン」感想
オークラ出版さんから新創刊されたプリズム文庫の一冊をゲットしてみました。
キラキラの表紙です。
光物がはやっているんでしょうか(笑)
吸血鬼ものです。
吸血鬼というよりは、この作品では「吸血族」と記載されているので、人間よりな吸血ものです。
吸血鬼ものって、だいたいパターンが決まっているんですが、それでも楽しめてしまうのは、やはりマニアだからか?(笑)
そして、結構さらさら読めました。
なぜかっていうと、非常に単純なストーリーだからです(笑)
しかも好みの強引攻と意地っ張り受、そこに伴侶とかいう文字が追加されると……萌え展開ですよ!(笑)
郷衣が、大学で誰に声をかけられてもデートをしないという高嶺の花とやっとでデートの約束が出来て、うきうきと待ち合わせ場所に急いでいると、知らない男に呼び止められる。
その男は、同じ男でもちょっと見とれてしまうようないい男だった。
「なぁ、喉が渇かないか? 水では癒されない渇きだ」 と言われて、意味不明で呆然としていたところに、不意打ちで濃厚なキスをされてしまう。
しかも血の味のキス──。
ただの鉄の味なはずなのに、甘いと思った郷衣は、その日からいくら水を飲んでも喉の渇きを覚えるようになり……というところから始まるお話です。
吸血族という種類は、血を飲まないと生きていけないが、吸血鬼ものと違って、血を吸ったから吸血鬼になってしまうとか、そういう類のものではない。
人生の伴侶となるべき人が見つかれば、その人の血だけで生きていけるという種族。
郷衣は、吸血族の直系に見初められて、それからというもの、口説かれ続けるという話。
それなので、だいたい吸血鬼ものって話のパターン的に暗い影がつきまといますが、このお話は明るいエロな吸血族の話なので、ライトな設定がいいかんじです。
強引攻めなんですが、惚れた人がいいというまでお預けで血を吸わずに待っているのが…… 萌 え なかんじです♪
ラブラブハッピーエンドで、嫉妬とかの要素も入りますが、始終明るい印象のお話で、私は結構気に入りました♪
面白かった度:★★★★☆
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