松田美優「夜空に煌めく星の下」

シャイノベルズ松田美優さんの「夜空に煌めく星の下 (SHYノベルス)」です。イラストは奈良千春さんです。
彼女をつくるよりも男友達とつるんでいるほうが楽しい、そんな高校生だった智鶴だが、ふとしたことから2学年下の金子紗綾とつきあうことになる。だが、彼女の兄である秋成に出逢った瞬間、智鶴の心は男の目に捕まり、逃げられなくなった。濃密な、その一瞬。それが、すべての始まりだった。親しくなったつもりでいると拒絶される。離れなくてはと思うと、強い視線で搦め捕られる。緊張に、欲望に、絡まり合う感情は──!?

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松田美優「夜空に煌めく星の下」感想

トラック運転手×高校生です。

男友達と遊ぶほうが楽しかったので誰かと付き合うのが気が進まなかった智鶴は、なりゆきで自分に睨まれても告白してきた2歳年下の紗綾と「友達から」付き合うことになった。
彼女を家に送ったりしていると、紗綾の兄・秋成と出会った。
出会った瞬間に目線が離れられなくなってしまった二人・・・・・・
彼女の家に遊びにいったり送ったりするようになると、秋成に会う回数も増えてくる。
お互いが惹かれあうけれど、秋成には智鶴を受け入れるわけにはいかなかった。
紗綾を意識してお互いがひかれてはいけないと思っているのに、ひかれてしまう。
お前とは付き合えないと秋成は言いながらも、智鶴に手を出してしまい・・・・・・というようなお話です。

いつもは受けと攻めの関係が禁断なものが多いかと思いますが、今回はそうではなく、結構純粋系だったのではと思います。

・・・「彼女の兄」も関係的には禁断か!?

このあたり、「ファンタジーとしてのBL」を楽しむあたしには、感覚が麻痺してきたようなかんじです(^^;)
智鶴はすぐに秋成にひかれていきますが、高校生なので素直にひかれていきます。

しかし、一回りくらい年上で世間を斜めに生きてきて、一度ヤクザの道に行って背中に入れ墨まで入れてしまった秋成は、自分の感情に素直になりません。

・・・とはいえ、しっかりと手は出すわけですが(笑)

両親に見放された秋成は、血のつながりがない義母と、半分だけ血が繋がっている妹を大事にしようと決めていて、それだけは裏切れないと言い、実際に智鶴を遠ざけようとします。

しかし、理性があっさりそれを裏切り、また手を出してみたり・・・

BL的には、元ヤクザとかいうとすぐに手を出しちゃうイメージがありますが、手を出さないようにしながらうっかり手を出しちゃう気質じゃない男の秋成がよかったです ( ̄ー ̄)ニヤリ

車の運転で子供のように喜んでいる二人がいいかなとw

そして、最後は二人はくっつくわけですが、妹が意外にいいかんじで終わってよかったです。
「嫌な女」にならなくてよかったかなと個人的には思いました。

義母も最後に兄と自分の娘の彼氏の関係を知ってしまうのですが、そのあたり、義母がどう思ったのか、ちょっと知りたかったです。

やはり奈良さんのイラストはいいですね!
しかし、最近ペンが若干荒くなってきたような気がしなくもないです・・・
大好きなイラストレーターさんだからって、ちょっとチェック入れすぎですかね? w

面白かった度:★★★★☆

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