水月真兎「冷たい砂を濡らす夜」

リーフノベルズ水月真兎さんの「冷たい砂を濡らす夜 (リーフノベルズ)」です。イラストはDUO BRAND.さんです。

【あらすじ】
『いくらでも、おまえが欲しいだけくれてやる』
中東の王子シンと彼の護衛で恋人の佳威は、病気の国王を見舞うため砂漠の離宮へ赴く。そこで見た一枚の肖像画から、佳威はシンと父・サイードの確執の理由を知るのだった。そして、国王崩御によって王位継承をめぐる内紛が始まり…。伯父のマジュディーに捕らえられたシン奪還のため、武器と資金調達の必要に迫られた佳威は、米国企業重役のユージーンに一晩、身を任せることを決意するが──!?

水月真兎「冷たい砂を濡らす夜」感想

砂漠の王子×護衛です。

王子は髭面です。しかもオヤジ。
髭とオヤジは好みです(マニアック?)
「冷たい砂」シリーズ第3弾です。

いつの間にかシリーズになっていて、ちとびっくりしました(^^;)
とりあえず、「冷たい砂の虜囚」と「冷たい砂は薔薇を抱く」は先に読んでからのほうがいいかもしれません。
冷たい砂は薔薇を抱く」のほうは読まなくても何とか話がわかるので、興味がある場合は「冷たい砂の虜囚」は読んでおいたほうがいいかな~と思います。
まあ、読まなくても十分意味が通じるかと思いますがね。

今回は、よくわからなかったんですが、なんかスペシャル版?とかで、小説が分厚く…か、かなり分厚く、その分値段もアップしていて、レジでびっくりしました(^^ゞ

漫画が24P掲載されていました。シンと佳威が出会ったときの話です。
そこにプラスしてインタビューとラフが掲載されているから分厚いのか、お話的に分厚い話になったのかはわかりませんが、かなりの厚みに驚きます(笑)。
佳威が短髪なのがよかったです★
王子も若いですね~

病気の国王を見舞うため、砂漠の離宮にやってきたシンと佳威。
国王はシンにとって祖父にあたる人物だった。
佳威は離宮で、シンとは違うがよく似た人物の肖像画を見る。
そこから父サイードとの確執を知ることに。
国王が崩御と同時に王位継承をめぐる争いが始まり、シンはその渦中に巻き込まれる。
崩御されたと聞いて駆けつけたが謀反を働いたとして拘束されてしまう。
シン奪回に向けて動く佳威であるが、肝心の武器がない。
仕入れるにはお金が必要だが、自分にはその資金はない。
悩んだ佳威だが、前作で自分に気があったアメリカ企業の重役のユージーンに、一晩身体を任せれば高額の資金が調達できるということになり、シンのために身体を好きにさせる決意をするが……っていうかんじのお話です。

やはりオヤジには髭がないといけません。
髭はチャームポイントですが、荒れ放題なのは駄目です。
手入れに行き届いた美しい髭がいいのです。
(髭マニアではありません)

オヤジに髭というのがいいのです。

肝心のお話はというと、相変わらずラブ街道を突っ走る二人ですが、暗殺の危険性や王位継承問題と色々ストーリー的にも動きがありますので、二人の関係以外にも楽しめるかと思いますし、結構展開的にも今回のシリーズでも山場がぎっしりの一冊になっていると思います。

ひとまず、これで王位継承問題は終わりが見えますので、次は保留になっているエピソードが出てくるんじゃないかな??

漫画での掲載があったシンと佳威のSASのときのエピソードは、小説で読んでみたいな?と思ってたんですが、今回漫画と小説にて掲載されてますね…!
萌えかね~(笑)

ただ、ちょっとだけ展開が速すぎたような気がしないでもない。
シンの部屋にやってきてからのエチシーンまで…早いんじゃない??

もうちょっとたらしこむ時間(笑)も増やしたほうがよかったんじゃ…とか思ったりします(笑)

作中に出てくるユキムラというキャラですが、知らなかったんですが「恋闇」という2部作に出ているキャラだったようで…何気に世界がリンクしているのね?

面白かった度:★★★★☆

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