f-LAPIS文庫の沙野風結子さんの「蜘蛛の褥」です。イラストは奈良千春さんです。
秋霜烈日のバッジに恥じないと評される検事の神谷は、同性の同僚へ恋慕している。それを高校の後輩でヤクザの久隅に知られてしまった。
久隅は背中を刻む刺青をさらして
「このモンモン見せたあとに抱くと、どいつも締まりがヨくなるんだ」
と神谷の体を要求する。黒い嗜虐の笑み・・・神谷を這い蹲らせるような陵辱・・・。だが、久隅を畏怖する反面、滅茶苦茶に壊されたがっている自分がいる。神谷は搦めとられて藻掻くことしかできない──。
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沙野風結子「蛇淫の血」 → 感想を読む?
高校時代の後輩で同じ弓道部に所属していた久隅は、濡れ衣を着せられてしまった。
神谷は真実を証明して汚名を晴らそうとするが、久隅はそんなことには構わず、自主退学をしてしまう。
それから二人の人生は別れたまま、神谷は検事となり、久隅はヤクザとなっていた。
しかし、とある事件の担当になったことで意外な接点が出来た。
神谷は同僚の検察事務官・木内に惚れていたが、結婚をしている木内には感情を悟られないようにしていた。
ある日、その気持ちを久隅に知られてしまったことで、木内に気持ちをばらすと脅されて抱かれてしまうが・・・・・・というお話です。
前作「蛇淫の血」のリンク作ですが、特に前作を読んでいなくても問題ありません。
若干キャラが出てくるくらいなので、単品でも十分に楽しめるかと思います。
表紙もエロいと思っていましたが、口絵は更にエロくびびりました!!
びっくりですよ・・・・・・奈良千春さんww ( ̄▽ ̄;)
これは小説ですが、非情に18禁なのではないでしょうか!!?
最近のBLコミックは18禁に分類されるものもありますが、小説も若干指定に入れたほうがいいのでは (^^;)
今の時代はネットで買うことができるので問題ないですが、昔はこれほどネット通販が流行っていませんでしたし、地元の書店で入荷がなければ取り寄せなければなりませんでした。
もし、この本を昔の方法で入手したとしたら・・・・・・非常に羞恥プレイですね・・・ (>_<) とてもじゃないけど、レジに持っていけないよ!!!!
でも、あたしはこの本を某K-BOOKSで購入してますw
思いっきりレジに持っていっちゃったけどね~
知らないって怖いわぁ(; ̄ー ̄A
ちなみに家で家族に発見されても困る一品です!!!!
まあ、この部屋じゃどれを見てもまずいことには変わりないんですけど・・・・・・この小説は見つかるとホントやばい!!
保管に気をつけないといけないかと思いますよ、ええ・・・・・・w
二人は高校時代とは違って立場も正反対なのですが、最初の導入で高校時代の話が入っているせいか、そのまま先輩後輩のやり取りがエスカレートしてああなっちゃったようなかんじで、個人的に非情に好みでした。
指からすり抜ける砂のような神谷を、久隅は背中の刺青の毒蜘蛛のようにジワジワと追い詰め、捕らえて、そして離さない。
久隅は高校のときから、理由はわからなくても神谷を意識して、引き摺りおろしたいと思っていた。
それが年月が過ぎた今でも変化がなく、酔った神谷を介抱しているところで既に久隅の気持ちがばれているせいか、陵辱的なかんじがしませんでした。
沙野風結子さんの今回の著作での目標はなんと!「意味ある3P」だったらしいww
そうか・・・・・・このシーンのためのお話だったのですね!
無駄な?ところで全力投球してるのが好感ですw
つーか、この3Pは正直目から鱗のようなものでした。
そうか・・・・・・こういう無理矢理ってのもありなんだなと・・・・・・w
そして、自分でそうなるように仕向けたくせに、しっかり久隅が嫉妬してるところもよかったです。
自業自得な嫉妬なんですけど、これまたよろしかったです~♪
「木内」と聞いただけですぐに嫉妬するくせに、自分から名前出しては嫉妬してる久隅が可愛いわ?w
神谷の久隅に対する気持ちがよくわかるのは、久隅のつけてる香水をうっかり買っちゃったってやつでしょうか?
乙女ねぇ~神谷wwww
あらすじで「陵辱」と出てくるので、痛い系かなと思っていましたが全然そんなことはありませんでした。
久隅は一見すると無茶苦茶やっているように見えますが、案外神谷を大事に思っているし、してるんですよね。
ファッションモチーフとしての蜘蛛はいいけど、リアルすぎる蜘蛛や実際の生物としての蜘蛛は苦手です orz
プロフィールに「蜘蛛は愛せないかもしれないと気付きました」と記載があってよかった(笑)
これ以上蜘蛛で続いたら怖いぃ~w
でも、この話なら読むぞ~(笑)
お話もイラストも濃すぎて、堪能させて頂きました♪
面白かった度:★★★★★
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