ふゆの仁子「龍の後継者」

竹書房ラヴァーズ文庫ふゆの仁子さんの「龍の後継者」です。イラストは奈良千春さんです。

運命の劫火に焼かれても、俺だけを欲しがれ・・・
この「龍」に誓って・・・。

世界でも超のつく優良企業ウェルネス社。高柳はそこで大手スーパーの香港出店を任されている。立ち上げ当初はマフィアに邪魔され困難をきたしていたが、高柳の大学の同期であり香港最大のマフィアのトップ、ティエンに助けられた。その時に交わした「代償は肉体関係」の条件のせいでティエンとは恋人同士だが、香港を治める「龍」であるティエンの力を利用しようといくつもの影が動き始めている事も、自分がティエンの弱点である事も高柳は気づいていなかった。ティエンの忠告もむなしく、巧みに近づいてきた相手に高柳は翻弄され・・・。
香港VS上海、その中にただひとり置かれた日本人高柳の運命の龍が動き出す──。

■ 関連作品
・龍シリーズ
ふゆの仁子「龍を飼う男」 → 感想を読む?
・その他シリーズ
ふゆの仁子「駆け引きはベッドの上で」 → 感想を読む?
ふゆの仁子「蜜約はスーツを脱いで」 → 感想を読む?
3周年記念BOOKラヴァーズコレクション「ラブ・コレ」 → 感想を読む?

優良企業ウェルネス社の大手スーパー香港出店を任されている高柳は、大学時代の同級生で香港最大のマフィアにして影のトップに君臨しているティエンと恋人同士になって二ヶ月が経過した。
普段は離れているティエンが突然香港に来ることになり、空港に出迎えるが高柳は待ち合わせに遅刻してしまう。
そして、これまた突然連れて行かれたのはティエンの弟で、表向きのマフィアのトップ・ゲイリーの婚約披露パーティだった。
そこで香港を治める力を持つ「龍」が、現在ゲイリーの婚約者のお腹の中にいる子供に移ることが、ティエンの傍にいる風水師から発表される。
高柳の勤めるウェルネスの取引先の一つでティエンをあがめて、そして利用しようとしている動きがいくつもあったが、高柳が自分がティエンのアキレス腱になっていることにまったく気付いていなかった。
そんなある日、高柳はティエンを取り込みたいと思う相手に拉致されてしまい、オークションにかけられてしまうが・・・・・・というお話です。

前作「龍を飼う男」を読んでいなくてもついてこれる内容だと思いますが、読んでおいたほうが、なんで攻めがこんなに受けに対してラブなのかがわかりやすいかとは思います。
財力等余力があればぜひってことで。

なんだかんだいいつつ、ティエンのほうが高柳ラブなので大変気に入っております★

攻めが受けに愛情垂れ流しすぎだろうと思うんですが、まあこれがあってこそのティエンでしょう♪
更に勝手にオーダーメードの礼装を作っちゃって、しかもサイズぴったりなのがマジックすぎてよいです(笑)。

この辺が結構少女漫画設定だといつも思うのですが、何故か攻めは受けの服のサイズを知っていたり、指の太さを知っていたりとするのがおかしいw
だって、好きだからって服のサイズがぴったりって・・・・・・プッと楽しくなったりします。
(↑多分こんなところで楽しむのはあたしくらいかと・・・w)

つーか、自分であらすじをまとめてみて、高柳のうっかりっぷりに笑いそうになりました。
読んでいるときはあんまり感じなかったのですが、高柳はうっかりしすぎですw

痴漢プレイされても途中まで気付かないし、何よりホテルに来ては嬉しそうにデザートコース&フカヒレがいかに美味しいかを語ってるくらいだし、緊張感ないよねw

今後もティエンは苦労しそうです(笑)。

弟の婚約発表で、高柳に近づいてきた男は上海証券のトップで李偉文という男は、どうやら自分の中ではティエン以外の「龍」は存在しないと、ティエンにものすごく心酔しているようだった。
李偉文は上海マフィアのボスで、ティエンを利用したくて高柳を拉致。
そして、オークションに邪魔な高柳を出品してしまいます!

好事家達のエロい視線と野次の中、オークションで半裸にされ、エロいことをされながら品評される高柳・・・・・・

イラストがエロい!

ティエンが自分と引き換えに高柳を救出しますが、ティエンは李偉文に囚われてしまう。
ここまでただの天然ボケ?うっかり受けと思われる高柳は、ティエンを取り戻すために真価を発揮します。

いや~、ここで高柳が本当に仕事が出来る男だとわかってよかったw

じゃないと、かなり微妙な男に執着する香港マフィアトップが出来上がって、設定的に微妙だもんね(笑)。
しかも、一応「優良企業」ということなので、仕事くらい出来ないと……本当にただのうっかり受けクンになっちゃうw

今作の楽しみどころは、いかに高柳がうっかりしているか、そしてそんなうっかり高柳をマジで好きな香港マフィアのトップ・ティエンのラブっぷりがいいかんじかと思います。

また、高柳はティエンに対するラブを証明しようと、前作「龍を飼う男」で約束した刺青を入れてしまいます。

刺青は、表紙に既にカラーに入っていますが、あたしはこんなにデカイとは思っていなかったので、びっくりでした。
もっと小さいかんじで入るのかと思ってたのですが、意外にでかくてこれまた仰天w

そして、その刺青を彫ったレオン・リーもいいキャラでした♪

何気にいいかんじだったのが、ティエンに仕えている風水師の先生。
とっても小姑のようないびりがよかったです★(←え?)

個人的にはやはりこの次のカップリングは先生を攻めで使ってほしいと思っていたのですが、別の人たちの話になり、ちょびっとがっかり(笑)
まあ、これでやっと昔買ったこのシリーズのコピー本の感想が書けます!

ラブ垂れ流し、ご馳走さまでした♪

面白かった度:★★★★☆


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